【芝刈り捕食十二獣不知火】

 【十二獣】【捕食植物】【不知火】【ジェムナイト】などのカードから多彩なモンスターを展開し、相手を制圧するデッキです。しっかりと回せば、《ナチュル・ビースト》《十二獣ドランシア》に加えてハンデスや《妖精伝姫-シラユキ》などが加わるため、非常に堅固な布陣を組み立てることが可能です。複数の種族やテーマを横断したシナジーが取り込まれていて、「カードゲーム」の魅力を全面に押し出したデッキです。

 今回、MACRで登場した【捕食植物】カードで《ブリリアント・フュージョン》をサーチすることができるようになり、安定性が倍増しました。また、「捕食植物」モンスターと相性のいい植物族モンスターが何枚か採用され、新たな動きができるようになったことも注目です。

 【芝刈り】系列のデッキは、不知火型の他にもライトロード型や月光型やインフェルノイド型などの種類があります。特に不知火型は展開力と制圧力に長けていて、同系列のデッキでは、インフェルノイド型と並び一番強いデッキだと思います。

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今回は大真面目に書きます。

詳細は追記から。


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メインデッキ(60枚)
モンスター(37枚)
《エンジェル・トランペッター》
《武神-ヒルコ》
《暗黒のマンティコア》×2枚
《EMキングベアー》
《妖精伝姫-シラユキ》×3枚
《馬頭鬼》×2枚
《不知火の宮司》
《十二獣ヴァイパー》
《不知火の隠者》×3枚
《十二獣モルモラット》×3枚
《ユニゾンビ》×2枚
《捕食植物オフリス・スコーピオ》×3枚
《捕食植物ダーリング・コブラ》×2枚
《ローンファイア・ブロッサム》×3枚
《灰流うらら》
《幽鬼うさぎ》
《増殖するG》×3枚
《ジェムナイト・ラズリー》×2枚
《D.D.クロウ》
《グローアップ・バルブ》
魔法(23枚)
《隣の芝刈り》×3枚
《ハーピィの羽根帚》
《ソウル・チャージ》
《封印の黄金櫃》×3枚
《おろかな埋葬》
《死者蘇生》
《左腕の代償》×3枚
《ツインツイスター》×3枚
《ブリリアント・フュージョン》×3枚
《十二獣の会局》×3枚
《炎舞-「天キ」》

エクストラデッキ(15枚)
《ジェムナイト・セラフィ》
《XX-セイバー ガトムズ》
《PSYフレームロード・Ω》
《ナチュル・ビースト》
《武神姫-アマテラス》
《武神帝-カグツチ》
《No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド》
《ダイガスタ・エメラル》
《十二獣タイグリス》
《十二獣ライカ》
《十二獣ドランシア》
《十二獣ワイルドボウ》
《十二獣ブルホーン》×2枚
《M.X-セイバー インヴォーカー》




基本戦略

 一ターン目から強力なモンスターを展開し、相手を制圧するデッキです。
 ただし、《隣の芝刈り》《武神帝-カグツチ》のようにランダム性を持つカードがあるため、「前もって展開ルートを用意しておく」ということが難しく、状況に応じて臨機応変に対応する必要があります。そのためにも、手札・場・墓地・除外ゾーンのカードをしっかりと把握して、最終的に何を目指すべきかを考え、それに沿うように動かしてゆく必要があります。
 その代わり、一度回った時の制圧力は素晴らしく、現在環境に居るデッキも含めて、多くのデッキが太刀打ちできないような布陣を作ることもできます。また、後攻でも、一部のカードさえ通してしまえば無理やり状況をひっくり返してしまうことがあり、デッキパワーは非常に高いと言えます。





展開方法

 まず、このデッキで最初に行うべきことは、「《十二獣モルモラット》を場に出すこと」と「《妖精伝姫-シラユキ》を墓地に送ること」です。そのために、手札の《十二獣モルモラット》《捕食植物オフリス・スコーピオ》《ローンファイア・ブロッサム》《ブリリアント・フュージョン》《十二獣の会局》《炎舞-「天キ」》などを使用する必要があります。
 なぜ、この2つが重要なのかと言うと、これさえこなしてしまえば、手札・墓地の任意のモンスター1体を特殊召喚することができるからです。《十二獣モルモラット》は《武神姫-アマテラス》に繋がり、《妖精伝姫-シラユキ》は手札・墓地のカードを除外することができるため、《妖精伝姫-シラユキ》で手札・墓地の任意のモンスターを除外して、《武神姫-アマテラス》で特殊召喚するというコンボが可能です。

《十二獣モルモラット》1枚から《武神姫-アマテラス》を作る
《十二獣モルモラット》を召喚。
《十二獣モルモラット》1枚から《十二獣ワイルドボウ》をX召喚。
《十二獣ワイルドボウ》1枚から《十二獣タイグリス》をX召喚。
《十二獣タイグリス》効果(《十二獣モルモラット》で付与された効果)でデッキ・手札から《十二獣モルモラット》を特殊召喚。
《十二獣タイグリス》1枚から《十二獣ブルホーン》をX召喚。
《十二獣ブルホーン》効果(《十二獣モルモラット》で付与された効果)でデッキ・手札から《十二獣モルモラット》を特殊召喚。
《十二獣ブルホーン》効果でデッキから《武神-ヒルコ》を手札に加える。
《十二獣モルモラット》2枚から《武神帝-カグツチ》をX召喚。
《武神-ヒルコ》をPスケールに置く。
《武神-ヒルコ》効果で《武神帝-カグツチ》1枚から《武神姫-アマテラス》をX召喚。


《武神姫-アマテラス》の効果対象を作る
《武神姫-アマテラス》の効果は、対象が除外されているカードに限られているため、対象を用意することが難しいこともあります。
しかし、《妖精伝姫-シラユキ》を使うことで手札・墓地のカードを、《封印の黄金櫃》を使うことでデッキのカードを対象として用意することができるようになり、様々なコンボに繋げやすくなります。


 次に、《隣の芝刈り》《武神帝-カグツチ》などを使用し、ランダムに墓地に送られたカードを確認します。ここで確認できたカードから、どのような盤面を作ることができるかを考えます。
 この際、一部のモンスターを成立させるためには、特定のカードが必要だということを念頭に置きます。たとえば、後述しますが、《ナチュル・ビースト》は《グローアップ・バルブ》が、《XX-セイバー ガトムズ》は《ジェムナイト・セラフィ》がなければ立てることができません。場合にもよりますが、《武神姫-アマテラス》で特殊召喚するモンスターは、このような代わりの利かないモンスターを優先します。ただし、当然ですが、《武神姫-アマテラス》で特殊召喚できるモンスターは1体に限られているため、何かを成立させるためには、他の何かが成立させられないという事態も起きてきます。その場合には、成立させるモンスターの優先度を決めて、特殊召喚するモンスターを選ぶ必要があります。

 ここで、このデッキにおける理想的な盤面の一例を紹介します。
 この布陣は、比較的作りやすく、それでいて制圧力が高いため、非常に優秀です。
《十二獣ドランシア》+《ナチュル・ビースト》+《武神姫-アマテラス》+3ハンデス+墓地シラユキ+手札誘発
 基本的には、この布陣を目指すことになります。
 それができない場合は、《No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド》を出すなどして、できるだけ制圧力の高い布陣を築きます。

 これらのモンスターを成立させるためには、以下の素材となるモンスターが必要となります。
 なお、この対応関係は文字では非常に理解しづらいため、下に図を用意しています。そちらも合わせて御覧ください。

《十二獣ドランシア》
→《十二獣モルモラット》or《十二獣ヴァイパー》or《十二獣ブルホーン》

《ナチュル・ビースト》
→《グローアップ・バルブ》+《馬頭鬼》or《十二獣モルモラット》or《十二獣ヴァイパー》
→《エンジェル・トランペッター》+《ジェムナイト・ラズリー》

《PSYフレームロード・Ω》
→《エンジェル・トランペッター》or《ユニゾンビ》(効果1回使用)+星4モンスター
《武神姫-アマテラス》
→《武神帝-カグツチ》+《武神-ヒルコ》

《XX-セイバー ガトムズ》
→《エンジェル・トランペッター》or《ユニゾンビ》(効果1回使用)+《ジェムナイト・セラフィ》

《M.X-セイバー インヴォーカー》
→《捕食植物オフリス・スコーピオ》+《捕食植物ダーリング・コブラ》



 また、この素材となるモンスターを場に出すためには、以下のような方法でサーチすることが可能です。

《十二獣モルモラット》or《十二獣ヴァイパー》
→《十二獣の会局》《炎舞-「天キ」》《M.X-セイバー インヴォーカー》

《グローアップ・バルブ》
→《ローンファイア・ブロッサム》

《エンジェル・トランペッター》
→《ローンファイア・ブロッサム》

《ユニゾンビ》
→《不知火の隠者》

《ジェムナイト・セラフィ》(《ブリリアント・フュージョン》)
→《捕食植物ダーリング・コブラ》(《捕食植物オフリス・スコーピオ》)

《捕食植物オフリス・スコーピオ》
→《ローンファイア・ブロッサム》

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 これらがなければ、前述した理想的な盤面を築き上げることはできません。そのため、《武神姫-アマテラス》は、主にこれらを確保するために使うことになります。

 このように、理想的な盤面を考え、そこから逆算して出せるものを取捨選択し、展開することが求められます。





各カード解説

《エンジェル・トランペッター》
 星4チューナーとしてS召喚に貢献でき、《ローンファイア・ブロッサム》《ジェムナイト・ラズリー》《ダイガスタ・エメラル》に対応する優秀なカードです。
 このカードが墓地に居る場合、《ブリリアント・フュージョン》を使うことで、そのまま《XX-セイバー ガトムズ》に繋げることができます。

《武神-ヒルコ》
 《十二獣モルモラット》から《武神姫-アマテラス》を出すためのカードです。
 《十二獣ブルホーン》でサーチができるほか、《ブリリアント・フュージョン》で《ジェムナイト・ラズリー》と一緒に落とすことでも実質的にサーチすることができます。

《暗黒のマンティコア》
 《増殖するG》を打たれた際のケアとして入っています。このデッキは非常に《増殖するG》に弱く、対策は必須です。
 ちなみに、遊戯王カード検索(https://ocg.xpg.jp/)で調べたところ、この記事を執筆している2017/1/25 22:00の時点で、「大会区分:国内大会」かつ「禁止・制限:2017/1/1」のデッキは224件ヒットしました。その内、メインから《増殖するG》が入っているデッキは219件、かつ《D.D.クロウ》が入っているデッキは29件です。また、メイン・サイドのどちらかに《D.D.クロウ》が入っているデッキは220件でした。参考にしてください。

《EMキングベアー》
 手札に星4モンスターを多く抱えてしまった場合に、P召喚をするために使用します。

《妖精伝姫-シラユキ》
 このデッキのコンセプトのひとつです。
 単純に使い減りしない《月の書》としての運用だけではなく、「S召喚やX召喚の素材になる」「《武神姫-アマテラス》の効果対象を作る」というように、非常に大きな役割を担っています。《隣の芝刈り》がなくても、「十二獣」「捕食植物」が回れば大量に墓地が増えるため、コストに困ることは少ないです。(c.f.《武神姫-アマテラス》の効果対象を作る)

《十二獣モルモラット》
 このデッキのコンセプトのひとつです。
 基本的に、《武神姫-アマテラス》+《十二獣ドランシア》を作るために使用します。展開した2枚の《十二獣モルモラット》は、ほぼ《武神帝-カグツチ》をX召喚するために使用します。(c.f.《十二獣モルモラット》1枚から《武神姫-アマテラス》を作る)

《馬頭鬼》
 単体で手札に来た時に使い道が薄いため、枚数は2枚に留めています。
 また、《ナチュル・ビースト》のS素材にすることもできます。

《ユニゾンビ》
 単体で手札に来た際に使い道が薄いため、枚数は2枚に留めています。
効果を使用する場合には、(1)効果を使う場合は自身を、(2)効果を使う場合は他のモンスターを対象に取るようにします。なぜなら、《幽鬼うさぎ》を打たれた際に、前者の場合は手札を捨てる必要がなくなりますし、後者の場合はデッキからアンデット族を送ることができるようになるからです。
 また、 (1)効果を使えば、《ジェムナイト・ラズリー》効果を発動することもできます。
 《XX-セイバー ガトムズ》《PSYフレームロード・Ω》の両方を成立させるため、レベル調整をする必要があり、(2)効果だけでなく(1)効果も積極的に使用します。

《捕食植物オフリス・スコーピオ》
 このデッキのコンセプトのひとつです。
 このカードから《捕食植物ダーリング・コブラ》を出すことで、1枚から《M.X-セイバー インヴォーカー》を作る」「《ブリリアント・フュージョン》を手札に加える」「手札の《妖精伝姫-シラユキ》《馬頭鬼》などを墓地に送る」というように、多くの役割を同時にこなしてしまえる非常に強力なカードです。
植物族のため、《ローンファイア・ブロッサム》から出すことができます。

《ローンファイア・ブロッサム》
 《捕食植物オフリス・スコーピオ》にアクセスするために必要なカードです。
 それだけではなく、《エンジェル・トランペッター》《グローアップ・バルブ》を呼ぶこともできるため、《捕食植物オフリス・スコーピオ》がすでに居る場合でも腐りにくいという利点があります。
 また、1枚の《ローンファイア・ブロッサム》から3枚の《ローンファイア・ブロッサム》を墓地に送ることができるため、《妖精伝姫-シラユキ》のコストを増やすことができるという点でも優秀です。

《灰流うらら》《幽鬼うさぎ》《増殖するG》《D.D.クロウ》
 このデッキは、他のデッキに比べて手札誘発の重要度が高いデッキです。
 なぜなら、手札誘発は、除外すれば《武神姫-アマテラス》で手札に加えることができるようになるからです。また、先攻に特化したデッキのため、後攻を取ってしまった時が非常に弱く、その際のケアとしても手札誘発が一役買います。《左腕の代償》があるため罠が採用しづらく、制圧以外の防御力を手札誘発に頼っているということになります。
 手札誘発を《武神姫-アマテラス》で手札に加えるためには、《妖精伝姫-シラユキ》で墓地から除外する必要があります。その際、墓地に手札誘発が落ちていない場合は、《ユニゾンビ》で《灰流うらら》を、《ブリリアント・フュージョン》で《幽鬼うさぎ》を墓地に落とすことも考えます。
 《D.D.クロウ》は、相手のマンティコアループを止めるために入っています。

《ジェムナイト・ラズリー》
 《ブリリアント・フュージョン》《隣の芝刈り》などで墓地に落とした際に、《エンジェル・トランペッター》《武神-ヒルコ》を回収することができます。
 このデッキでは、《エンジェル・トランペッター》を墓地に落とす方法に乏しく、《武神-ヒルコ》は他の方法でサーチができるため、どちらかと言えば不意に落ちてしまった場合に回収できるという意味合いが強いように思います。
 また、《エンジェル・トランペッター》+《ジェムナイト・ラズリー》で《ナチュル・ビースト》を出すことができます。

《隣の芝刈り》
 このデッキのコンセプトのひとつです。
 使用の際は、他に展開できるカードが手札にある場合は、まずそちらでできることを最大限行って、その後に発動するようにするべきです。なぜなら、デッキを墓地に送ることで、サーチ・リクルート先を無くしてしまうという危険性があるだけでなく、ランダム性が強く、これを打ったからと言って有利な状況になるとは限らないからです。《ローンファイア・ブロッサム》から始動した場合など、デッキが10枚以上減っていることは珍しくありませんが、それはそういうものとして割り切ります。ただし、たとえ有用なカードが落ちなかったとしても、《妖精伝姫-シラユキ》のコストが大量に増えるだけでメリットと言えるため、打つ意義は大きいと言えます。
 そもそも、墓地で効果を発動するカードが《妖精伝姫-シラユキ》《馬頭鬼》《ジェムナイト・ラズリー》《グローアップ・バルブ》程度しか存在しないため、《隣の芝刈り》への依存性は低いと考えられます。
 ただし、後攻を取ってしまった場合には、非常に重要なカードになります。なぜなら、後攻の場合、相手のデッキが最初より減っている可能性が高いため、《隣の芝刈り》の効力も上がるからです。このデッキは、後攻を苦手としていますが、《隣の芝刈り》普段よりも大量のカードを墓地に送ることができれば、盤面を返すことも十分に可能です。

《封印の黄金櫃》
 主に、前述したように《武神姫-アマテラス》の効果対象を作るために使用します。(c.f.《武神姫-アマテラス》の効果対象を作る)
 また、後攻を取ってしまった場合、《不知火の宮司》を除外することで、相手の《十二獣ドランシア》などのモンスターを破壊することができます。

《左腕の代償》
 主に《隣の芝刈り》をサーチするためのカードです。
 ただし、《隣の芝刈り》が必要のないことも多く、その場合には臨機応変な使い方を求められます。たとえば、《ローンファイア・ブロッサム》から始動し、デッキ枚数が10枚程度減っている場合には、《隣の芝刈り》より《ソウル・チャージ》の方が適していると言えます(c.f.《ローンファイア・ブロッサム》+《ソウル・チャージ》の展開例)。
 このデッキは、《隣の芝刈り》《ソウル・チャージ》を使用した際のアドバンテージの期待値が非常に高いため、手札を2枚犠牲にしてもサーチする価値があります。また、この際に除外された《不知火の宮司》《不知火の隠者》の効果を使用できたり、除外されたカードを《武神姫-アマテラス》で回収できたりするところも重要です。
 《隣の芝刈り》《ソウル・チャージ》以外では、「十二獣」を展開したい場合は《十二獣の会局》を、墓地に《妖精伝姫-シラユキ》が居ない場合は《ブリリアント・フュージョン》を、その他の特定のカードを墓地に落としたい場合は《おろかな埋葬》をサーチします。

《ブリリアント・フュージョン》
 このデッキのコンセプトのひとつです。
 《ジェムナイト・ラズリー》+《妖精伝姫-シラユキ》などの光属性モンスターを墓地に落とし、星5地属性モンスターを場に出しながら、召喚権を増やすことができます。このデッキでは光属性モンスターを落とせる点が一番重要ですが、他の部分もかなり強力で、これにアクセスできるかどうかで展開が大きく変わります。
 また、使い終わったこのカードは、《十二獣の会局》の破壊対象にすることができます。

《XX-セイバー ガトムズ》
 主に《エンジェル・トランペッター》or《ユニゾンビ》(効果1回使用)+《ジェムナイト・セラフィ》で出します。
 コストが「X-セイバー」モンスターに限定されていますが、ここでは自身と《M.X-セイバー インヴォーカー》が該当します。また、効果を使用した場合、場から邪魔な《M.X-セイバー インヴォーカー》と自身を墓地に送り、さらなる展開をするための場を空けることができるため、非常に優秀です。

《ナチュル・ビースト》
 相手の行動を大きく阻害することができるカードです。
 展開力の高いデッキは、その多くが《ブラック・ホール》《妨げられた壊獣の眠り》を苦手としていますが、それさえも封殺してしまうことができます。
 そのため、重要度が非常に高く、場合によっては多少展開力を犠牲にしても、むりやり《ローンファイア・ブロッサム》《グローアップ・バルブ》にアクセスする(《封印の黄金櫃》+《武神姫-アマテラス》など)ことを考えることもあります。

《武神姫-アマテラス》
 このデッキのコンセプトのひとつです。《十二獣モルモラット》1枚から出すことができます。
 前述した通り、《妖精伝姫-シラユキ》《封印の黄金櫃》などで対象を作ることで、状況に応じたモンスターを特殊召喚・回収することができます
 また、獣戦士族というところも重要で、《十二獣ヴァイパー》《十二獣モルモラット》を素材にしている場合、効果が付与されます。

《武神帝-カグツチ》
 《武神姫-アマテラス》を出す際に経由するためのカードです。
 また、デッキを5枚落とす効果は地味ながらも優秀で、何も有用なカードが落ちなかったとしても《妖精伝姫-シラユキ》のコストに貢献します。破壊耐性があるため、《幽鬼うさぎ》を恐れずにプレイできるところも強力です。

《No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド》
 主に、理想の盤面が作れなかった場合に使用します。他のモンスターと比べて制圧力は弱いですが、星4モンスター2枚という軽さが利点です。

《ダイガスタ・エメラル》
 主に、《十二獣モルモラット》を追加で特殊召喚したい場合や、《ブリリアント・フュージョン》を発動したいのにデッキに《ジェムナイト・ラズリー》がない場合などに、それらのカードをデッキに戻す目的で使用します。
 また、除外ゾーンを増やすために《妖精伝姫-シラユキ》を特殊召喚したが、《妖精伝姫-シラユキ》を再び墓地に送りたいという場合にも使用することがあります。この場合、《十二獣モルモラット》をデッキに戻せば、《十二獣モルモラット》効果で《十二獣モルモラット》を展開することで、《ダイガスタ・エメラル》を出すために消費した星4モンスターを補うことができます。
 また、《エンジェル・トランペッター》を特殊召喚することもできます。

《十二獣タイグリス》《十二獣ワイルドボウ》
 基本的には、通常の【十二獣】と同様に、《十二獣モルモラット》から《十二獣タイグリス》→《十二獣ワイルドボウ》と重ねて、《十二獣モルモラット》を2体展開するために使用します。この場合、《十二獣タイグリス》《十二獣ワイルドボウ》は効果を使用しないことになります。
 ただし、《十二獣タイグリス》《十二獣ワイルドボウ》の効果を使用することもあります。《十二獣タイグリス》は、《隣の芝刈り》などで不意に《十二獣ヴァイパー》《十二獣モルモラット》が墓地に落ちてしまった場合に、それを墓地から拾ってX素材にすることができます。《十二獣ワイルドボウ》は、ETに入ってしまった場合に、相手のライフを削るために使用します。

《十二獣ライカ》
 基本的には、《PSYフレームロード・Ω》《ナチュル・ビースト》のS素材を蘇生するために使用します。
 その必要がない場合には、墓地から《十二獣ヴァイパー》を蘇生して、次のターンに《十二獣ヴァイパー》効果を使用することを狙います。

《十二獣ブルホーン》
 基本的には、《十二獣モルモラット》1枚から《十二獣タイグリス》→《十二獣ワイルドボウ》→《十二獣ブルホーン》とX召喚して、《武神姫-アマテラス》を出すために使用します(c.f.《十二獣モルモラット》1枚から《武神姫-アマテラス》を出す)。
 それ以外でも、たとえば「《十二獣モルモラット》にアクセスできず、《十二獣モルモラット》が欲しい場合」や、「《十二獣モルモラット》にアクセスできないまま《隣の芝刈り》を打ち、墓地に《十二獣モルモラット》が落ちたため、《十二獣タイグリス》を出したい場合」などに、星4モンスター2体でX召喚することがあります。
 前者の場合、もう一度《十二獣ブルホーン》の効果を使わなければ《武神-ヒルコ》をサーチできないため、《十二獣ブルホーン》は2枚投入しています。





不採用としたカード

「ライトロード」関連カード
 「ライトロード」カードは、デッキのカードを墓地に落とすことを得意としています。そのため、非常に相性がいいようにも思われますが、実際にはいくつかのアンチシナジーがあります。
 1. 枠がない
   →60枚デッキとはいえ、枠の問題は厳しいです。
 2. 召喚権を食い合う
   →《十二獣モルモラット》《捕食植物オフリス・スコーピオ》に加えて《不知火の隠者》《エンジェル・トランペッター》なども召喚することを前提としており、召喚権が厳しいです。
 3. 墓地肥やしがあまり有用ではない
   →《隣の芝刈り》の項目でも述べたように、このデッキは墓地で効果を発揮するカードは多くありません。そのため、《隣の芝刈り》のように大量のカードを落とせるわけでも、《武神帝-カグツチ》のように別の目的があるわけでもないカードを、墓地肥やしのために投入する意義は薄いです。
 また、《ソーラー・エクスチェンジ》の存在から、《ローンファイア・ブロッサム》《隣の芝刈り》《左腕の代償》を引きやすくなるというメリットもあります。しかし、枠の都合上、投入できる「ライトロード」モンスターは数枚が限界で、「《ソーラー・エクスチェンジ》を使えない」という状況も頻発するため、採用するメリットよりデメリットの方が多く感じられました。

《Emトリック・クラウン》
 《隣の芝刈り》《ブリリアント・フュージョン》を発動した際に、星4モンスターを特殊召喚できるカードです。
 しかし、このデッキでは、星4モンスターがあまり重要ではなく、《妖精伝姫-シラユキ》だけで足りてしまうことも多かったため、必要性があまり感じられませんでした。

《フォッシル・ダイナ パキケファロ》
 《隣の芝刈り》《武神帝-カグツチ》で墓地に落ちた時、《妖精伝姫-シラユキ》《武神姫-アマテラス》から特殊召喚することで、すべての特殊召喚を封じることができます。
 しかし、このカードより《ナチュル・ビースト》の方が重要なこと、【真竜】の登場で特殊召喚封じの需要が弱まっていることなどを考え、不採用としました。
 ただし、(1)効果は強力で、【十二獣】などに対して強力なメタカードとして働くため、サイドからの投入は考えられます。特に、このデッキが苦手とする後攻時の選択肢として重要になってくるため、サイドカードとしての需要は高いです。

《スクラップ・ゴブリン》
 《炎舞-「天キ」》《十二獣ブルホーン》からサーチが可能で、《スクラップ・ゴブリン》+《ジェムナイト・セラフィ》で《PSYフレームロード・Ω》を出すことができます。
 決して弱くはないのですが、わざわざこの方法で《PSYフレームロード・Ω》を出さなければいけない状況があまりありませんでした。
 枠に余裕があれば、検討できるカードです。

《強欲で貪欲な壺》
 単純に手札を増やすことのできる強力なカードです。60枚デッキを作るメリットとして、《隣の芝刈り》の次に挙げられるほど重要なカードです。このカードはデッキ切れを誘発しやすいことがデメリットとして挙げられますが、デッキ枚数を増やすことで、そのデメリットがほぼ気にならなくなります。
 しかし、そもそも、このデッキは《妖精伝姫-シラユキ》《十二獣モルモラット》の要件さえ成立すれば、手札などなくても十分に戦うことができます。また、特定のカードをデッキからサーチする必要のあるカードが大量に入っているため、デッキのカードが裏側で除外されてしまうという弱点が非常に手痛いものとなります。
 確かに、《ローンファイア・ブロッサム》《隣の芝刈り》などが手札にあるに越したことはないため、それを引くために採用するという考え方も採れなくはありません。しかし、《ローンファイア・ブロッサム》を引いたところで《捕食植物ダーリング・コブラ》がすべて除外されてしまえば意味がなく、《隣の芝刈り》を引いたところでこのカードを発動するためにデッキを減らしてしまっていてはその効力も薄れてしまいます。
 さらに言えば、《隣の芝刈り》→《強欲で貪欲な壺》という順番で発動できたとしても、今度はデッキ切れの問題が付きまといます。この場合、デッキ切れを気にして《増殖するG》を打てないというような状況まで発生してくるため、多くの場合において《強欲で貪欲な壺》は邪魔になることの方が多かったです。

《次元障壁》《虚無空間》《神の通告》など、汎用罠カード
 《左腕の代償》と相性が悪いため、不採用としました。

《迷い風》《ブレイクスルー・スキル》
 罠でありながら、《隣の芝刈り》《PSYフレームロード・Ω》との相性がいいカードです。
 しかし、墓地から使用する場合、効果を適用できるタイミングが先攻2ターン目以降と遅く、「先攻で制圧する」という趣旨に合いません。
 また、後攻から巻き返すという意味で使用するためには、相手のモンスターを直接除去することができず、《激流葬》《強制脱出装置》などに見劣りします。
 すなわち、先攻でも後攻でもあまり有用ではなく、プレイスタイルに合わないカードと言えます。

《ゼラの天使》
 《妖精伝姫-シラユキ》のコストにすれば使い減りせず、倒されても復活させることができ、相手によっては打点にもなる優秀なカードです。
 今回は、先攻で制圧することに重点を置いているため、制圧に関係のないこのカードは不採用としました。
 ただし、【ABC】などの特定の相手には非常に強く出られるカードのため、環境次第では考慮に値するカードです。

《鳥銃士カステル》《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》《暗遷士 カンゴルゴーム》など、汎用R4モンスター
 枠の問題で、不採用としました。
 今回は、先攻で展開することに重点を置いているため、「返し」の札を何枚か犠牲にすることにしました。





展開例

 このデッキは、《隣の芝刈り》《武神帝-カグツチ》という不確定要素があるため、「このカードがあればこういう盤面を作ることができる」という確定したルートは作りづらいと言えます。
 しかし、不確定な要素に頼らずに済むのであれば、それに越したことはありません。

 そこで、今回はいくつかの展開例を紹介します。
 ここで挙げている展開例は、どれも《隣の芝刈り》《武神帝-カグツチ》の結果に左右されず、確実に特定の盤面を作ることができます。

《ローンファイア・ブロッサム》+手札コスト1枚
→《ナチュル・ビースト》+《武神姫-アマテラス》+《十二獣ドランシア》


《ローンファイア・ブロッサム》+《ソウル・チャージ》(《左腕の代償》)+手札コスト1枚
→2ハンデス+《PSYフレームロード・Ω》+《ナチュル・ビースト》+《武神姫-アマテラス》+《十二獣ドランシア》+墓地シラユキ


《ローンファイア・ブロッサム》+《ユニゾンビ》(《不知火の隠者》)+手札コスト2枚
→2ハンデス+《PSYフレームロード・Ω》+《ナチュル・ビースト》+《武神姫-アマテラス》+《十二獣ドランシア》+墓地シラユキ


 他にも展開例を思いつけば、更新します。





おわりに

 【芝刈り十二獣捕食不知火】は、非常に面白いデッキだと思っています。ひとつのテーマに縛られず、多様な種族・テーマのカードとシナジーを形成した構築は、「カードゲーム」というものの魅力を全面に押し出したデッキということができると思います。実際に、僕はデッキを構築している最中、他のテーマ・種族のカードに相性の良いカードはないかと探しながら、とても楽しく思っていた記憶があります。《ユニゾンビ》+《ジェムナイト・セラフィ》から出せて、かつ制圧力のあるカードを探している最中に、《XX-セイバー ガトムズ》を発見し、それが《M.X-セイバー インヴォーカー》とシナジーを形成していることに気付いた時の感動は、今でも鮮明に思い出すことができます(感動のあまり、動画を撮影してTwitterとニコニコ動画にアップしていました)。僕は、こういう新しい発見ができた時、「カードゲームをしていて良かった」と心の底から思います
 しかし、【芝刈り十二獣捕食不知火】は、世間ではあまり評判がよくないように思います。「落ちが弱かったら雑魚」「運要素が強い」「一ターンが長い」「戦っててつまらない」というような悪評も見受けられ、非常に肩身の狭い思いをしています(一ターンが長いのは事実ですが)。ただ、実際には、《隣の芝刈り》《武神帝-カグツチ》への依存度はあまり高くなく、誤解されている部分も多いように感じます。
 ですから、同じように肩身の狭い思いをしている人を応援したいと思い、僕はこの記事を書きました。この記事を読めば、【芝刈り十二獣捕食不知火】を使っていない人は誤解を解くことができ、【芝刈り十二獣捕食不知火】を使っている人は新しい発想を得られるのではないかと期待しています。本当は、もっと面白おかしいものを書きたかったのですが、僕にはそのセンスがなく、非常に真面目で堅苦しい文章になってしまいました。その代わり、読みやすさと分かりやすさにはこだわって書いたつもりです。僕の言いたかったことが伝わっていれば幸いです。
 それでは、ここまでお読みいただき、どうもありがとうございました。
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